あけましておめでとうございます。
2017年、18年、2年間続いたデビュー10周年イヤーが終了しました。無事、という言葉を入れることはできません。記念イベントである「47都道府県サイン会ツアー」、昨年は23カ所まわり、いよいよゴールが見えかけていたものの、実はまだ、中国地方5県を残したままなのです。
理由は、新作が書けていないから。
決して、遊びほうけていたり、怠けていたりしていたわけではないのに、一日が12時間しかないのではないかと感じるほど、あっというまに毎日が過ぎてしまった感があります。
もしかして、本当に一日は24時間でなくなっているのかもしれない。確認するために、小学校の夏休みの宿題にあった、一日の生活表のようなかたちで、記録してみることにしました。
結論から言うと、一日は24時間ありました。当然です。執筆の速度がそれほど落ちていないこともわかり、これには少しびっくりです。では、何に時間をとられているのか。
休憩(充電)です。以前は、一時間書くごとに、コーヒーを一杯飲めば回復できたのに、近頃は、一時間書くと、一日の仕事を終えたくらいに思考が停止し、脳が再稼働するのをぼんやりと待つ時間が増えていたのです。
ここに、英会話のリスニングテープを流してみることにしました。より疲れそうですが、今の自分に一番取り入れたいものです。空き時間はここしかありません。すると、固く絞ったスポンジが新しい液体を吸収するような感覚で、頭の中がクリアになっていきました。
目標は、エドガー賞。受賞したら、通訳なしでスピーチをしよう。そのためにも、新作を仕上げなければ……。
目標を意識すれば、24時間を有効に過ごせることに気付き、どうにか春ごろには、新作を出せるのではないかと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。=朝日新聞2019年1月7日掲載
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