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刀と神の関係を考える 国学院大学博物館で特別展「神に捧げた刀」

銅剣(国学院大学博物館蔵)

 東京・渋谷の国学院大学博物館で、特別展「神に捧げた刀」が開かれている。古代から中世、近世以降の刀を集め、神との関係を考える企画。ゲーム「刀剣乱舞」が映画などになった影響で本物の刀への関心も高まり、会場や講演には若い女性も数多く訪れている。

 展示のなかで最も古いものは、弥生時代中期の銅剣=写真(同博物館蔵)。こうした武器は朝鮮半島を経て、日本へもたらされた。刀剣はやがて墳墓の副葬品となったり、神々や祖霊に捧げられるようになったりと、非実用的なものとしても扱われていく。

 展示品の目玉の一つは、鶴岡八幡宮が所蔵する北条氏綱の奉納太刀。戦国時代の1538年に作られたもので、国指定重要文化財だ。室町期の太刀様式を知るうえで貴重な作品とされている。

 特別展は3月16日まで。研究者による講演は2月23日午後2時と3月2日午後3時に開かれる。(磯村健太郎)=朝日新聞2019年2月20日掲載