第8回山本周五郎賞を受賞した精神科医・帚木蓬生さんの小説『閉鎖病棟』(新潮文庫)。丸善お茶の水店の「感動のあまりむせび泣きました……」というPOPが共感を呼び、累計90万部を超えた人気作が「愛を乞うひと」「エヴェレスト 神々の山嶺」の平山秀幸監督によって映画化されました。
舞台は長野県のとある精神科病院。死刑執行が失敗し生きながらえた秀丸(笑福亭鶴瓶)、幻聴に悩まされるチュウさん(綾野剛)、DVが原因で入院する由紀(小松菜奈)の3人は、家族や世間から遠ざけられながらも心を通いあわせ、自らの人生を懸命に生きようとしています。そんなある日、彼らの日常を一変させる衝撃的な殺人事件が院内で起きます。加害者は秀丸。彼を犯行に駆り立てた理由とは――。弱い立場にある人やハンディを背負った人に温かい眼差しを注ぐ帚木作品の「優しさ」が感じられる作品です。
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