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夜空には神々たちの愛憎劇が散りばめられている!? 「せつない星座図鑑」

 少しずつ空気が冷たくなり、夜空の透明度が増してくる今日この頃。星がきれいに見える季節がやってきました。

 そこで今回紹介したいのが「せつない星座図鑑」です。星占いでもおなじみの12星座や日本で季節ごとに見られる星座など、全88星座にまつわる“せつない”エピソードを収録。ほとんどの星座にはギリシャ神話が結び付けられており、星の名前の由来やその背景にある物語を知ることができます。夜空を彩る美しい星の裏では、嫉妬深くて人間くさい神々たちの愛憎劇が繰り広げられていたことも多々あり、そのギャップにせつなさが増すこと必至です。

 北極星を見つける目印としても有名なカシオペヤ座もその一つ。エチオピア王の妻・カシオペヤは、娘のアンドロメダの美しさを「海の妖精よりも美しい」と自慢し、海の神・ポセイドンの怒りを買って星にされたといいます。あのW字(もしくはM字)の形は、椅子に縛り付けられた状態なんだとか。カシオペヤ座が北極星の周りを回って一日中沈むことがないのは、まるでポセイドンが罰としてカシオペヤを休ませないようにしているかのようです。まさに「口は災いのもと」。カシオペヤ座を見るたびに、戒めになります。

 カシオペヤ座は、ちょうど秋から冬にかけて見つけやすい星座。たまには夜空を見上げて、そのせつない姿を探してみるというのも一興です。