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【2024年】図鑑愛好家が手に入れてよかったオススメ4冊

「世界のおやつ図鑑」(誠文堂新光社

『世界のおやつ図鑑』(佐藤政人著、誠文堂新光社)

 ボストン在住の編集者・佐藤政人さんによる世界の食べ物図鑑シリーズ。サンドイッチ、スープ、サラダときて、最新刊では「おやつ」を取り上げています。主に甘いものを中心に収載されている305つのおやつは、全てレシピ付き。世界各地の食文化に、目にも楽しい「おやつ」を通して触れられる一冊です。

【「図鑑の中の小宇宙」の記事から】
「世界のサンドイッチ図鑑」 「何を挟むか」に文化の違い

「世界のスープ図鑑」 「何を入れるか」にも文化の違い

「世界のかけら図鑑」(KADOKAWA)

『世界のかけら図鑑』(古河郁著、KADOKAWA)

 天文学、物理学、数学、生物学と、理系な学問の知識がすてきなイラストとともに学べる図鑑。「ラプラスの悪魔」「三体問題」といった、小説や映画などの物語の中でも耳にしたことがある言葉もあります。見開きに1キーワードで、解説も簡潔にまとめられているので、息抜きや寝る前などのちょっとした時間に、気になったところを読むスタイルがおすすめです。

【「図鑑の中の小宇宙」の記事から】
「楽しい雪の結晶観察図鑑」 天からの手紙を読み解くお供に

「物語のある鉱物図鑑」(三才ブックス)

『物語のある鉱物図鑑』(ペズル著、小田島庸浩監修、三才ブックス)

 鉱物図鑑は数あれど、鉱物の背景や周囲で語られるさまざまな物語を集めて紹介しているユニークな図鑑。石の名前の由来、宮沢賢治やゲーテら鉱物にゆかりのある人物たちのエピソードなど、鉱物にまつわる雑学がたっぷりなので、誰かに話したくなること請け合いです。フルカラーで美しい鉱物の写真が楽しめるうえに、手のひらサイズというのもうれしいところ。贈り物にもぴったりです。

【「図鑑の中の小宇宙」の記事から】
「鉱物見タテ図鑑」 想像ふくらむミネラルワールド

「不思議で美しい石の図鑑」 石に隠された驚きの風景画

「岩石薄片図鑑」 まるでポロックの絵!? 薄くすることで見えてくる美しい世界

「小学館の図鑑NEOアート 図解はじめての絵画」(小学館)

『小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画』(青柳正規監修、小学館)

 「小学館の図鑑NEO」から生まれた新シリーズ「小学館の図鑑NEOアート」の第1弾。2023年に出版されて大きな話題となったので記憶にある人も多いのでは? 古今東西の名画およそ360点を、「絵の中には何人いる?」「透明なものって、どう描くの?」など面白い切り口で紹介しています。子どもはもちろん、絵画鑑賞の入門書として大人にもおすすめです。2月には第2弾となる『はじめての国宝』も出版される予定。今後も要注目のシリーズです。

【好書好日の記事から】
青柳正規「小学館の図鑑NEOアート 図解はじめての絵画」 小難しい解説より楽しむ心を

おすすめ図鑑を音声でも!

 ポッドキャスト「好書好日 本好きの昼休み」では、それぞれの図鑑のどんなところがよかったのか・面白かったのか、“推しポイント”を語るほか、「図鑑」とはタイトルに付いていないものの、どうしても紹介したかった1冊も取り上げます。ぜひ音声でもお楽しみください。