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奈良・東吉野の山奥のブック・マルシェ「山學 本の日」 参加店舗オススメ「新年に読みたい本」

>奈良・東吉野の山奥のブック・マルシェ「山學 本の日」に行ってきた【本編】はこちら

三歩書店 

 「三歩書店」は大工をしている吉住慶男さんが、老後自分の蔵書を始末しようと2016年に夫婦で始めたお店。マルシェには「『山學院』だから、固めな内容の本と山の本」を持ってきた。

〈店舗情報〉
金土日曜と祝日営業(11:00~17:00)
三重県伊賀市音羽656 
https://twitter.com/sanposyoten

〈オススメ本〉
『ちいさな桃源郷』池内紀編(中公文庫、2018年)
山の雑誌『アルプ』から傑作エッセイをセレクトした短編集。「山を登ることについて書いてあるけど、登らない人でも読んで楽しい。」

とほん

 「とほん」は書店員の砂川昌広さんが、勤めていた書店が閉店したのをきっかけに、大和郡山市で2014年にオープン。「読みやすくて奥深い本、本を読まない人でも読めて、本好きな人も楽しめる本」を置いている。

〈店舗情報〉
木曜定休(11:00~17:00)
奈良県大和郡山市柳4-28
https://www.to-hon.com/

〈オススメ本〉
『本を贈る』若松英輔・島田潤一郎・牟田都子ほか著、(三輪舎、2018年)
編集者、校正者、装丁家、出版社、営業マン、製本、印刷といった本を作る人たちによる、本ができるまでのエッセイ集。「本がいろんな人の手で作られているのがわかる本。本が読みたくなって、大切にしたくなる」。

ぜんまい

 「ぜんまい」は楠泰明さんが奈良市で営む古道具屋。本はイベント出店のときに販売。古道具の魅力は「本と一緒で、その人がいらなくても、見方を変えたらまだまだ使えたり、使い手が変わったりして、人から人へとつないでいけるところ」だそう。

〈店舗情報〉
週1回・不定期営業(13:00~17:00)
※営業予定はツイッターでお知らせ
奈良市元林院町39
https://twitter.com/narazenmai

〈オススメ本〉
『伊勢神宮』所功(講談社学術文庫、1993年)
伊勢神宮の歴史について知りたい人に、入門編として最適。「お正月ぽい」し、初詣に行くときのお供にぴったりの一冊。

古書からすうり

 「古書からすうり」は、一箱古本市への出店をきっかけに本を対面で売るおもしろさに目覚めた中田俊昭さん、中田茂美さんが古書と食事を楽しんでほしいと2017年に開店。民俗、文化人類学や料理といった、「くらしへの好奇心がわく本」を置いている。

〈店舗情報〉
月・火曜定休(11:00〜18:00) 
三重県名張市中町363
http://kosho-karasuuri.blogspot.com/

〈オススメ本〉
『〈民主〉と〈愛国〉』小熊英二(新曜社、2002年)
 戦後、知識人たちが「民主主義」「平和」「民族」「国家」などの概念をめぐっていかに思想し行動してきたかが、丹念な資料を元に描かれている。
 歴史が苦手だったという茂美さんが、近代史から勉強してみようと思って手にとったところ、「今の社会のしくみや常識がずっとあると思っていたけど、戦後の一時期に作られたものだと理解できるようになった」という一冊。

ふるふる舎

 「ふるふる舎」はフリーランスデザイナーで、大学でも働いている土井サオリさんの「3足目のわらじ」として、約5年のウェブショップを経て2019年にオープンした日曜書店。古本、新刊、雑貨のほか「読書空間に音楽を」をテーマにCDも扱う。

〈店舗情報〉
日曜営業(午後から日の入まで)
 ※目安 12:00〜18:00 /※ 11月~冬のあいだ〜17:00
京都市右京区太秦組石町3-23
https://frufru-sha.com/

〈オススメ本〉
『旅の断片』若葉晃子(アノニマスタジオ、2019年)
山についての小冊子「murren」の編者による、小さな町の旅の記録本。「文章がきりっとしていて美しい。読んでいて自分も同行しているような気分になれる」本。

トンガ坂文庫

 「トンガ坂文庫」は2014年に地域おこし協力隊として尾鷲にやってきた哲学青年・豊田宙也さんが「本屋がほしい!」と思い、2016年に移住してきた本澤結香さんも「やろう!」と一緒に2018年にオープン。ユニークな店名は、「おおぼらふき」を意味する方言で、店のある坂の名前から取った。

〈店舗情報〉
金土日祝営業(11:00〜17:00)
※不定休
三重県尾鷲市九鬼町121
https://www.tongazakabun.co/

〈オススメ本〉(豊田宙也)
『小さな天体』加藤典洋(新潮社、2011年)
2019年5月に亡くなった批評家の加藤典洋が、サバティカル(大学教員の研究休暇)期間中の10年3月から11年5月までを綴った日記。「人の年末が知れておもしろい」だけでなく、東日本大震災の日も入っている。「その後の加藤さんの発言のきっかけや思考の軌跡がわかって面白い」。

MAGARI BOOKS

 「MAGARI BOOKS」は会社員の酒井祐介さんによる、店舗委託型古書店。設置店舗は奈良市のジャンゴレコード(https://twitter.com/djangorecords)。イベントほか、ライブハウスなどでへも出店。60〜70年代カルチャーについての本を中心に取り扱う。「自営は向いてなさそうだから、店舗を構えず、小商いでやっています。販売を通じて人とつながったり、話せたりするのが楽しいですね」。

〈店舗情報〉
https://twitter.com/magaribooks

〈オススメ本〉
『分福茶釜』細野晴臣(平凡社、2011年)
ミュージシャンの細野晴臣が、鈴木惣一朗を聞き手にさまざまなテーマで語った短編集。「短い文で、適度に体にすっと入ってきて心地いい。お正月にこたつでだらだら読みたい本」。

Lucha Libro Bookstore

 「Lucha Libro Bookstore」はルチャリブロの青木真兵さん(写真右)・海青子さん(同左)が運営。ネット、イベント出店等で販売。「知っている人が作った本を中心に、自主流通の本、出版社から出ている本を問わず置いています」。

〈店舗情報〉
https://luchalibro.base.shop/

〈オススメ本〉
『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』小野寺伝助(地下BOOKS、2019年)
ライブハウスの会報に書かれていたパンク好きの著者による、パンク思想を元にした読書案内本。「冷たい風がふいていても、胸が熱くなって、前を向いていこうという強い気持ちになれる」本。

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