身内に障害者がいる家族が将来の準備を進める際に読んでほしい本です。財産をいくら残せば困らないのか。自宅に住み続けられなくなったらどこに行くのか。そもそも大金を残しても自分で判断できなければ誰を頼りにするのか。こうした疑問に丁寧に答えます。
成年後見制度や法的な効力のある遺言書といった法律や制度の仕組みはまんがと図で解説。専門的な内容が理解しやすく整理されています。相続後の財産の管理には、状況に応じた方法がいくつかあることがわかります。著者はサポートしてくれる人とのつながりを多く持つように勧めます。この本を入り口にすることで、行政や支援団体などにも相談しやすくなり、不安を軽くできるでしょう。
定価:本体1500円+税 自由国民社 03・6233・0781