映画「向田理髪店」の世界へ HKT48の運上弘菜さんが動画で案内
14日から全国上映が始まった映画「向田（むこうだ）理髪店」の主な撮影地の福岡県大牟田市が、ロケ地を紹介する動画やマップを作成した。延べ約900人がエキストラ参加するなど市民の協力で完成した作品を応援し、地元のPRにもつなげる試みだ。
炭鉱閉山で寂れた架空の町を舞台に、理髪店主と息子の葛藤や地域で起きる騒動を描いた作品。主人公の店主を高橋克実さん、その妻を福岡出身の富田靖子さん、息子を白洲迅さんが演じ、昨年12月に約2週間、市内を中心に撮影された。
動画で取り上げたのは、市内の閉店した理髪店やJR銀水駅、銀座通り商店街、熊本県荒尾市の岩本橋など計9カ所。映画の出演者でもあるHKT48の運上弘菜（うんじょうひろな）さんが案内する形で、市の公式ユーチューブチャンネル「ほっとシティおおむたチャンネル」（https://www.youtube.com/channel/UCpeaaBYCw1c-nYZtpdZNL2Q）で順次公開する。
9カ所を全て巡ると、出演者のサイン入りポスターなどが当たるスタンプラリーも21日から11月30日まで実施する。
マップでは、大牟田市立天の原小学校や大牟田神社近くの通りなど計16カ所を、映画の場面写真付きで紹介した。約3万部を用意し、市役所や駅など公共施設で配布する。動画や地図の制作費など一連のPR費は計約300万円。関好孝市長は「心温まる映画。多くの方にご覧いただき、大牟田も訪れてほしい」と話した。
（外尾誠）朝日新聞デジタル2022年10月17日掲載
