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脚本家の内館牧子さん死去 77歳 朝ドラ「ひらり」、横審委員も

内館牧子さん=東京・中央区、篠塚ようこ撮影

 脚本家の内館牧子(うちだて・まきこ)さんが17日、急性左心不全で死去した。77歳だった。葬儀は近親者で行った。喪主は弟の均(ひとし)さん。事務所によると、来年春ごろにお別れの会を設ける予定だという。

 1948年、秋田市生まれ。武蔵野美術大を卒業後、三菱重工業で働きながらシナリオライターを養成する学校に通い、40歳で脚本家デビューした。「想い出にかわるまで」(90年、TBS系)や朝の連続テレビ小説「ひらり」(92~93年、NHK)、大河ドラマ「毛利元就」(97年、NHK)など、人気ドラマの脚本を数多く手がけた。

 「終わった人」「すぐ死ぬんだから」など、長編小説も多数。93年に第1回橋田壽賀子賞、95年と19年に文化庁芸術優秀賞をそれぞれ受賞した。23年に休刊した週刊誌「週刊朝日」では、コラム「暖簾(のれん)にひじ鉄」を長年にわたり連載した。

 相撲やプロレスなど大の格闘技ファンとしても知られる。相撲では2000年から女性初となる横綱審議委員を約10年務めたほか、東北大学大学院在学中の05年には同大相撲部の監督を務めるなど、相撲界の発展にも寄与した。

朝日新聞デジタル2025年12月26日掲載