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東海林さだおさん死去、88歳 「タンマ君」「丸かじり」シリーズ

東海林さだおさん=2022年、山本友来撮影

 「タンマ君」「アサッテ君」などのサラリーマンの日常を描いた漫画や、食に関するエッセーで知られる漫画家でエッセイストの東海林さだお(しょうじ・さだお、本名庄司禎雄)さんが5日午前、心不全のため死去した。88歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻の庄司久江さん。

 1937年、東京生まれ。早稲田大学に入学し、2歳上の園山俊二さんらとともに漫画研究会で腕を磨いた。大学を中退して作品づくりを続け、67年から漫画雑誌に「新漫画文学全集」を連載して注目された。

 うだつの上がらないサラリーマンの悲喜劇を、味のあるタッチでユーモラスに描いた作品が人気を博し、サラリーマンものの長期連載を複数同時に手がける売れっ子に。週刊文春での「タンマ君」(1968~2025年)、週刊現代での「サラリーマン専科」(1969~2024年)は連載期間が半世紀を超えた。また、1974~2014年には毎日新聞朝刊で4コマ漫画「アサッテ君」を1万3749回にわたって描き続けた。

 「モヤシ」「タクアン」「のり弁」などといった庶民的な食べ物に焦点をあて、個人的なこだわりや楽しみ方をユーモアたっぷりにつづったエッセーでも長年活躍した。1987年、週刊朝日で「あれも食いたい これも食いたい」と題した漫画入りの連載をスタート。同誌が休刊(2023年)したのち、24年1月から朝日新聞週末版beで月2回連載した。連載をまとめた単行本「丸かじり」シリーズはこれまでに47巻が刊行されている。最終巻「アンコの丸かじり」は5月20日に朝日新聞出版から発売予定。

 1995年に講談社エッセイ賞、97年に菊池寛賞、2001年に日本漫画家協会賞大賞、11年に旭日小綬章。

 東海林さんの長女は「病室でぼそっと言う一言がなんとも面白く、父は最後まで漫画家でした。あたたかく見守ってくださった皆さまに、心より感謝申し上げます」とのコメントを出した。

朝日新聞デジタル2026年04月15日掲載

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