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抵抗としての言論の仮の姿

伏字の文化史 検閲・文学・出版 著者:牧 義之 出版社:森話社 ジャンル:小説・文学

価格:5184円
ISBN: 9784864050739
発売⽇:
サイズ: 22cm/443p

言論統制下の戦前から戦中にかけて、活字メディアを埋めつくした〈伏字〉の数々。検閲をかい潜り作品を世に出すための編集者・著者らの苦闘の痕跡ともいえる〈伏字〉の実態を、広汎な…

評者:朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2015年02月22日

伏字の文化史―検閲・文学・出版 [著]牧義之

 戦前日本の出版界は、検閲による削除箇所を○○、△△などの伏せ字で示した。時には原文がひそかに配られたり、○の代わりに数字を入れて、対応する文字の配列表が配られたりしたこともある。それでなくても字数は原文と厳密に対応しているから、心得のある読者ならある程度想像できる。「○○なら天皇」と出版社と読者の間に暗黙の了解が成立したことも。伏せ字を「当局に対する抵抗としての言論の仮の姿」とみて、修正過程をたどれる本など、膨大な一次資料から実態を明らかにする。
 実はこれは日本に独特な現象だった。戦後のGHQの検閲では「検閲したことがわからないように」修正することを求められたという。
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森話社・5184円