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「ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた」書評 日本最大級のアイドルの評伝

評者: 朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2013年11月24日
ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた (集英社新書) 著者:磯前 順一 出版社:集英社 ジャンル:新書・選書・ブックレット

ISBN: 9784087207149
発売⽇:
サイズ: 18cm/286p

ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた [著]磯前順一

 1966年に誕生し、71年に解散したグループサウンズ界きっての人気者の評伝。京都の友だちバンドが、どのように日本最大級のアイドルになり、わずかの年月でバラバラになったか、61年生まれの国際日本文化研究センター准教授が膨大な資料を駆使して描く。それにしても個性派ぞろいのメンバー。「昭和の若者たち」のぶつかりあいは強烈だ。今も有名歌手の沢田研二、俳優岸部一徳(修三)に、加橋かつみ・瞳みのるも、存在感では負けていない。東京・麻布のレストラン「キャンティ」が果たした役割の大きさにも驚かされる。同店のマダム川添梶子は、タイガースの人脈や服装や芸術観、そして恋愛にも甚だしい影響を与えている。
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 集英社新書・819円