1. HOME
  2. 書評
  3. 生活者の生活は改善されているか

生活者の生活は改善されているか

フェアトレードのおかしな真実 僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た 著者:コナー・ウッドマン 出版社:英治出版 ジャンル:社会・時事・政治・行政

価格:1944円
ISBN: 9784862761590
発売⽇:
サイズ: 20cm/313p

【オーウェル賞】「このアクセサリーで恵まれない子どもたちが学校に通えます」は信じてもいいのだろうか? 複雑なサプライチェーンに疑問を抱いたジャーナリストが、発展途上地域の…

評者:朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2013年09月22日

フェアトレードのおかしな真実 [著]コナー・ウッドマン

 途上国の原料や製品を適正な価格で買おうというフェアトレード。英ジャーナリストの著者は、それ自体が一大事業になりつつあるという。しかし生産者の生活改善は実現されているのか。ニカラグア、中国、アフガニスタン、タンザニアなどで探る。問題点の一つは、その製品が公正に取引されていることを、ラベル等で示す仕組み。認証する団体や協同組合の運営費がかかるため、生産者が手にするお金は、認証を受けない場合より少なくなる例もあるという。これに対し、認証団体に頼らず、自社のフェアトレードを自力でブランドにしていこうとする紡績会社が紹介される。現場から出発して、建設的な提案を目指す。
    ◇
松本裕訳、英治出版・1890円