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新書ピックアップ(朝日新聞2019年4月20日掲載)

『医の希望』 

 山中伸弥ら医療の各分野の第一人者が最前線を報告。iPS細胞研究の未来、人とロボットと情報系が融合複合した「サイバニクス」の可能性、人工知能(AI)を活用したがんゲノム医療、地域包括ケアシステムの未来図など、多様な研究について、第一人者へのインタビューをもとにわかりやすく紹介。
★齋藤英彦編 岩波新書・907円

『アラブ音楽』

 古代から現代にいたるアラブ音楽を俯瞰(ふかん)し、歴史、特徴、近・現代の状況、楽器などについて簡潔に概説。著者(1919~2001)はトルコ生まれで元ジュネーブ大教授。中東で民衆歌謡を収集し、欧州に紹介してきた。アラブ音楽と中世の西洋音楽とがどのように影響しあったのかも考察。
★シモン・ジャルジー著 文庫クセジュ・1296円

『現代に生きるファシズム』

 ロシアを知る元外務省主任分析官の佐藤と、著書『未完のファシズム』で戦前日本のファシズムは中途半端な形にならざるを得なかったと結論づけた思想史研究者の片山が、潮目を迎える時代の行く末を論じ、社会に内包する普遍的な問題について語り合う。
★佐藤優・片山杜秀著 小学館新書・907円

『仕事選びのアートとサイエンス』

 副題「不確実な時代の天職探し」。将来が見通せなくなった今日、職業生活を計画的に成り立たせることは困難だという。古今東西の研究成果や知見を紹介しつつ、幸福になるためのキャリアの考え方を説く。2012年刊の『天職は寝て待て』の増補改訂版。
★山口周著 光文社新書・842円

『入門! 自宅で大往生』

 福井県旧名田庄村(現おおい町名田庄地区)のただ一人の医師である著者は、自宅で最期を迎える「家逝き」の達人や看取(みと)り名人を多く見てきた。しかし、時代の波で、その“知の集積”が風化しつつある。長年の経験から家逝きの極意を伝える。同居家族がいる人にもいない人にも役立つ。
★中村伸一著 中公新書ラクレ・929円