臨時休校が長引く中、家庭での学習に一役買ってくれそうな図鑑を見つけました。その名も「小学生の究極の自学ノート図鑑」。「自学ノート」とは、好きなテーマをひとつ決めてノートの見開き2ページにまとめるというもの。本書には、“自学指導の達人”である現役小学校教師の森川正樹さんが生徒たちと取り組んできた自学ノートの事例とともに、その作り方や指導方法についての解説が収載されています。
自学ノートを眺めていると、子どもたちが自ら前のめりになっていることが形にも表れて伝わってきます。選ぶテーマに個性が出るのはもちろんのこと、絵を描いたり、題字やレイアウトを工夫したりと表現方法もかなり独創的です。特に、ノートという枠を超えた見せ方はクリエイティブ。ノートが縦や横に展開したり、立体的になっていたりと、さまざまなアイデアが光ります。
自学ノートはまさに「作品」と呼べるものだけに、発表の場や評価されることも重要で、それがさらなる自学意欲を刺激します。なかには、良いところと悪いところの両方を評価に書いてほしいと、先生にしっかりフィードバックを求める生徒も。
自分が好きなことや興味を持っていることを調べる“インプット”から、ノートにまとめる“アウトプット”までを一貫して行える自学ノート。子どもだけでなく、大人がやってみても楽しそうです。