かつては特権階級のみが口にできる食べものではあったものの、いまは私たちの「おなじみ」になったチョコレート。そんな身近な、しかし案外知られていないチョコレートを学べるのがチョコレート検定で、食品メーカー・明治グループの100周年および、明治ミルクチョコレートの90周年を迎えた、2016年からスタートしました。
試験内容としては、チョコレートの歴史や製造法、主原料であるカカオ豆の生態など多岐にわたります。割合的には女性の受検者が多いものの、男性も決して少なくはなく、「チョコ男子」も年々増加しているようです。
検定を運営する日販セグモ株式会社の担当者に尋ねたところ、チョコレートスペシャリスト(初級)は比較的受かりやすく、10時間から20時間の勉強で取得は可能といいます。合格率は95%におよび、ここからチョコレートの世界を広げる人も多いとのこと。
「受検者の方も多岐にわたりますが、たとえばバーやレストランで働く人は少なくはありません」(担当者)
食品業界の人の場合、検定の利点は単に趣味の延長線上で、チョコレートの知識を身に着けることに留まりません。チョコレートに合うお酒やフルーツの組み合わせを考えたり、原産国が同じ料理とチョコレートの組み合わせを考えたりと、「チョコレート+α」の形で仕事に生かすことも十分に可能です。これもチョコレートが、万人に愛されているからこそですね。
チョコレートプロフェッショナル(上級)には実技試験があり、実際にチョコレートを食べて、カカオ豆の産地や風味を当てる問題も出されるとのこと。ここで身構える人も多そうですが、テレビなどでよく「食通」の方が披露する味覚力を、手に入れるチャンスとも言えるかもしれません。千里の道も一歩から。まずは初級への挑戦からはじめてみませんか?
例題にチャレンジ!
【問題1】
カカオの樹の特徴として正しいものはどれか。
- 1本の樹が一度に実をつけるのは1つだけ
- 幹にも実をつける
- 花は春に咲く
- 乾燥を好む
【問題2】
一般的にココアバター、砂糖、乳製品を配合して作られるチョコレートは次のどれか。
- 高カカオチョコレート
- スィートチョコレート
- ミルクチョコレート
- ホワイトチョコレート
【正解】タイトル問題=3、問題1=2、問題2=4