日本ペンクラブはベラルーシのノーベル文学賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチさん(ベラルーシ・ペンセンター会長)の声明を10日付で翻訳、公表した。同国では大統領選の不正疑惑に対する市民の抗議が続くなか、反政権派への締め付けが強まっている。反政権の立場を取るアレクシエービッチさんは、「私たちは政変を企てたのではない。自分たちの国の分裂を防ごうとしたのだ。社会で対話が始まることを望んだのだ」と呼びかける。
国際ペンクラブも9日、デモに参加していたベラルーシ・ペンセンターの会員と職員3人の拘束に抗議する声明を出した。大規模な抗議活動が始まってから450件の拷問が確認されているといい、「表現の自由及び平和的な抗議行動を行う権利に対する攻撃が続いている」と指摘した。(興野優平)=朝日新聞2020年9月16日掲載