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安堂ホセさん「迷彩色の男」、国際ゲイ小説賞を受賞

 芥川賞作家、安堂ホセさんの小説「迷彩色の男」のフランス語版(レオノール・シイナさん訳)が欧州の国際ゲイ小説賞(外国小説部門)を受賞した。性的マイノリティーの物語や視点などを表現する作品が対象。パリの出版社などが2013年に創設、24年からはベルギーの非営利団体が運営している。「迷彩色の男」は22年にデビューした安堂さんの2作目で、23年に河出書房新社から単行本が刊行された。男性同士が出会う地下の風俗店で、アフリカ系アメリカ人と日本人の両親を持つ男が血まみれで発見される事件を発端に、犯人を追う主人公と、その前に現れる「迷彩色の男」らの混沌(こんとん)とした日常を描いた。=朝日新聞2025年11月26日掲載