「井上ひさしと考える 日本の農業」 大劇作家が考える日本の食
評者: 朝日新聞読書面
/ 朝⽇新聞掲載:2013年08月11日
井上ひさしと考える日本の農業
著者:井上 ひさし
出版社:家の光協会
ジャンル:技術・工学・農学
ISBN: 9784259518523
発売⽇:
サイズ: 19cm/236p
井上ひさしと考える 日本の農業 [著]井上ひさし [編]山下惣一
農業や食の問題について、発言を続けた井上ひさしさん。「コメの自由化」をめぐる議論が盛んになった1987年から、2008年までのエッセーや講演・対談を、農民作家の山下惣一さんが編んだ。「競争原理で企業が暴れ回ったりするほど地球は大きくない」「その国で最もよくできる物、その国の人々が主に食べる物をその地域できちんと作る。(略)そうやって農業を通して地球を守っていかなきゃいけないんです。(略)地球の運命と自由貿易の運命と、どっちをとるかと言われたら、私には地球の運命のほうが大事です」。日本が交渉に加わったTPP(環太平洋経済連携協定)を、改めて考えるためのヒントがたくさん詰まっている。
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家の光協会・1470円