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「そんなに深刻じゃない」と思う能力

幸・不幸の分かれ道 考え違いとユーモア 著者:土屋 賢二 出版社:東京書籍 ジャンル:小説・文学

価格:1404円
ISBN: 9784487804412
発売⽇:
サイズ: 19cm/188p

われわれはどれほど力を尽くしても、不幸は避けられません。では、不幸な出来事に襲われたら、じっと耐えるしかないのでしょうか? 多数のユーモアエッセイを著した哲学者が、不幸を…

評者:朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2011年10月02日

幸・不幸の分かれ道―考え違いとユーモア [著]土屋賢二

 就職し、完璧な教師を目指していた頃、「カテゴリー」を説明するため「君らは知らないだろうけど、日本語では『はんちゅう』っていうんだよ」「どう書くかというと」と言って、黒板に「範」と書いたが、「疇」が書けず「ちゅう」と書いた。恥ずかしいと同時にラクになった経験から、著者はだんだん変わっていったという。
 不幸になるのは、ものごとの一面しか見ないから。深刻になった時も「そんなに深刻じゃない」と思う能力がユーモアのセンスで、ものの見方を変えられるのが、人間の自由にとって一番大切なことだ——。
 「本書は書き下ろしです。ご安心ください」とあるので、例のツチヤ流かと思ったら、存外直球だった。
    ◇
 東京書籍・1365円