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藤巻亮太主催フェス「Mt.FUJIMAKI」開催直前企画② 音楽とともに山梨を満喫!

文:野村紀沙枝、写真:田尻陽子

日の出から夜景まで、どの絶景を楽しむ? ほったらかし温泉

天気が良ければ、温泉に浸かりながら富士山が見える

 富士山や甲府盆地を見渡しながら入浴できる、山の上にある温泉。来年20周年を迎えるここは、藤巻さんの思い出の場所でもある。「リハーサルの合間や、曲作りに行き詰まると、この温泉に浸かって気分転換するのが定番でした」と藤巻さん。日の出から夜景まで、一日中楽しめる“あっちの湯”は、広々としていて開放感たっぷり。一方、こぢんまりとした“こっちの湯”は、富士山を正面に拝めるとあって通に愛される。どちらも温度の違うふたつの露天風呂が並び、そこからの眺望はまさに絶景。柔らかな泉質で、入浴後は肌がすべすべに。敷地内には、軽食を販売する飲食店と地産物を扱う売店もあり、湯上りには眺望テラスからのパノラマを肴に、山梨メイドのワインで乾杯するのもまた一興。地産のフルーツを使ったジュースも揃っているので、飲めない人もご安心を。

【このスポットが気になるなら、この本がおすすめ!】

ゆるキャン△』(あfろ、芳文社)

 主人公はキャンプが好きな山梨の高校生で、彼女たちのキャンプ活動とゆる〜い日常を描いた人気アウトドア漫画。作中には「ほったらかし温泉」をモチーフにした温泉もたびたび登場する。

あのミステリーが生まれた書斎を訪れる 横溝正史館

横溝の著書が、晩年に執筆した書斎に並ぶ

 広大な笛吹川フルーツ公園を上へ上へと登っていくと、突如と現れる古い日本家屋。子どもたちが駆け回り、大人たちがのんびり過ごす公園の爽やかな雰囲気と対照的なこの建物は…、ミステリー小説『八つ墓村』や『犬神家の一族』でお馴染みの作家・横溝正史が、晩年に執筆の場として使っていた書斎。でもなぜこの場所に?と不思議に思う人も多いはず。あまり知られていないが、横溝は病気静養のため長野へ移動する途中、 実は山梨に立ち寄って笛吹川周辺を散策していた。そんな関係のなか、山梨市出身の古書店主の仲介で、笛吹川を見下ろすこの場所に東京の成城から移築。館内には、貴重な直筆原稿の他、映画のポスター、執筆に使っていた愛用品や調度品など約70点が展示される。特に執筆現場でもある8畳の和室は、当時の様子が色濃く残り、まるで彼の書斎に遊びにきたかのような感覚に。長く愛されるミステリーの軌跡をたどれる空間だ。

【このスポットが気になるなら、この本がおすすめ!】

犬神家の一族』(横溝正史、角川文庫)

 1972年に出版され、何度も映像化をされてきた不朽の名ミステリー。信州の富豪が残した謎めいた遺言状がきっかけに、犬神家に波乱が巻き起こる。映像しか知らないという人は、この機会にぜひ挑戦を。

三島文学に静かに浸る時間 三島由紀夫文学館

展示室に、三島の書斎スペースを再現した

 文化創造の新たな拠点として誕生した「山中湖 文学の森公園」。自然豊かな公園の目玉が、1999年にオープンした「三島由紀夫文学館」。日本のみならず、海外からも多くの人が訪れる三島ファンの聖地とも言える場所だ。ここでは2万点を超える資料を所蔵し、1階の展示フロアにその一部を公開。まず目に飛び込んでくるのは、初版本99冊がずらりと並ぶ壁。装丁にまでこだわっていたという、彼の感性にのっけから圧倒される。三島由紀夫の10代、頭角を表した20代、活動のジャンルを広げた30代、文武両道を貫いた40代、そして没後も広がるその才能を順に追っていくうちに、これまで感じたことのない三島文学の魅力に気づくはず。2階フロアには、三島作品や関連本を読める閲覧室もあり、新たな作品と出合うことができる。ちなみに、最後の長編小説となった『豊饒の海』は4部作から成り、その内のひとつ『暁の寺』にはここ山中湖が登場。実際に山中湖を訪れた三島が残した取材ノートも展示してあるので、お見逃しなく。

【このスポットが気になるなら、この本がおすすめ!】

暁の寺』(三島由紀夫、新潮社)

 遺作『豊饒の海』は、全巻を通して輪廻転生がテーマとなった長編小説。『暁の寺』は、三島が亡くなる4ヶ月前に出版された第3巻。第28章には山中湖の描写もあり、山梨に来たなら読みたい作品だ。

湖畔に佇むベーカリーカフェ LAKE BAKE

パンを食べつつ、窓際のカウンターでのんびり

 外観は和風だけれど、一歩中に入るとスペインの洞窟を思わせる空間が。ここには毎日約50種のパンが並び、手作りのコンフィチュールも充実。自家製酵母で作られるパンは噛むごとに甘さが広がり、その滋味深さに感動してしまう。名物は自家製酵母から熟成種を起こし、レーズンやくるみを練りこんだ“熟成パン”と、季節の味も登場する“スコーン”。店の奥にはカフェが併設され、もし席が空いているなら迷わず着席を。目の前には河口湖が広がり、対岸には大きな富士山がどどーんと鎮座。天気がよければテラスも解放されるので、気持ちのいい風に吹かれながら淹れたてのコーヒーとパンをいただける。非日常感にどっぷり浸って、絵本やエッセイ本を片手にゆるりと過ごしてみたい。スタッフの笑顔とおもてなしも心地よく、何度でも帰ってきたくなる場所だ。

【このスポットが気になるなら、この本がおすすめ!】

パンソロジー パンをめぐるはなし』(池田浩明、平凡社)

 「パンラボ」を主宰し、パン愛好家で知られる著者が、日本や海外にあまたあるパンにまつわる作品を集めた本。小説やエッセイ、絵本の中にあるパンを追いかけるうち、新たなパンの魅力に気づける。

山梨に来たら、これを食べなきゃ帰れない ほうとう不動 東恋路店

不動ほうとう1080円

 太めの麺をたっぷりの野菜と一緒にグツグツと煮込んだ“ほうとう”は、山梨を代表する郷土料理。このほうとう一筋で営むのが、ここ「ほうとう不動」。河口湖周辺で4軒構える中でも一番新しい東恋路店は、建築家の保坂猛氏によって設計されたユニークな建物が目印で、富士山にかかる雲を表しているそう。ここでいただけるのは、長年守られてきた伝統の味。コシのある平麺をじっくり煮込んだ味噌仕立ての汁は、かぼちゃの甘みと野菜の旨み、味噌のコクのバランスよく、素朴ながらも印象的な味わい。ほうとうは1種類のみという潔さにも、お店の自信をひしひしと感じられる。ほうとうはボリュームたっぷりなので、甲州名物の馬刺しや、黒糖で炊き込んだ自家製いなり寿司をシェアしながら、みんなでワイワイ楽しむのもおすすめだ。

【このスポットが気になるなら、この本がおすすめ!】

曲り角のその先に』(村岡花子、河出書房新社)

 『赤毛のアン』の翻訳家と知られる村岡花子の短編エッセイ集。美しい文章の中には、山梨出身の彼女らしく“ほうとう”を題材にした郷愁を感じる作品も。力強く生きた女性の素顔に触れられる本。

FUJIMAKI’S RECOMMEND SPOT

(1)富士急ハイランド

 アトラクションが有名な富士急には、高校時代にWデートで訪れたという藤巻さん。「以前あった“ダブルループ”というアトラクションが怖すぎてトラウマに。以後、絶叫系に乗れません(笑)」。

(2)新道峠

 眼下に広がる河口湖と富士山を見渡せる、絶景のビュースポット。水ヶ沢林道の終点から、5分ほど山を登ると第一展望台に到着。これからの時期は、紅葉と富士山のコラボレーションも楽しめる。

(3)山中湖交流プラザ きらら

 藤巻さんが初めて主催するフェス「マウント・フジマキ」の会場。山中湖畔に佇むグリーンステージの背景には、大迫力の富士山がそびえ立ち、その景色はまさに圧巻!

(4)花鳥山

 藤巻さんが子どもの頃から訪れていたという場所。「春には、桃の花がピンク色の絨毯のように一面に広がる絶景スポットです」。彼の3rdアルバム『北極星』のジャケット撮影もここで行われた。