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多和田葉子さん「全米図書賞」受賞 作品群を朝日新聞書評で振り返る

 米国で最も権威のある文学賞の一つ「全米図書賞」が11月14日に発表され、ドイツ在住の作家、多和田葉子さん(58)の「献灯使(けんとうし)」が、今年から加わった翻訳文学部門で選ばれました。
 多和田さんは東京生まれ。1982年からドイツで暮らし、日本語とドイツ語の両方で小説や詩を発表してきました。93年「犬婿入り」で芥川賞、2011年「雪の練習生」で野間文芸賞を受けています。「献灯使」は14年に講談社から、英語版はマーガレット満谷さん訳で今年刊行。全米図書賞は1950年創設。日本の現代文学では、71年に翻訳部門(当時)で川端康成「山の音」がサイデンステッカー訳で選ばれて以来です。
 受賞作「献灯使」をはじめとする多和田作品を、朝日新聞の書評で振り返ります。

「献灯使」 震災後の不吉な未来を予言(2014年12月14日掲載)

「地球にちりばめられて」 新しい言葉でつながる越境の旅(2018年06月30日掲載)

「百年の散歩」 通りの名に誘われてぐるぐる(2017年06月04日掲載)

「雲をつかむ話」 「犯人」たちに入り込んでいく(2012年06月10日掲載)

「尼僧とキューピッドの弓」 仕掛けに満ち、キュートさ全開(2010年09月12日掲載)