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聖なる世界への入口に注目 「鳥居大図鑑」

 近年、御朱印巡りやパワースポットとして人気の神社。令和元年を迎えたいま、別の視点から神社を訪れてみてはいかがでしょうか。

 今回取り上げる「鳥居大図鑑」は、その名の通り、各地にある神社の“鳥居”に着目した一冊。鳥居の起源は明らかではないものの、大きくは「神明系鳥居」と「明神系鳥居」の2つの体系・系統に分けられるとのことで、そこからさらに形や素材などから細かくいくつかの流派に分類されるといいます。

 神明系と明神系の見分け方で注目すべきは、鳥居上部。神明系はシンプルでまっすぐな笠木であるのに対し、明神系は笠木の下に島木がある二重構造になっているといいます。また、明神系は鳥居上部の両端が反り上がっているものも多いとのこと。明神系が全国的にもポピュラーだそうで、私たちが「鳥居」と聞いて思い浮かべる形のはずです。

 本書では特徴的な57社の鳥居を写真とイラストを交えて紹介しており、何気なくくぐっていた鳥居にもさまざまな個性があることに気づかされます。個人的に参拝してみたいと思ったのが、佐賀県の「陶山(すえやま)神社」。大鳥居をはじめ、灯籠や狛犬など境内のあちこちにあるものが有田焼でできており、「野外美術館」とも呼ばれている神社です。鳥居をお目当てに神社を巡ってみるというのも、神社の新たな楽しみ方かもしれません。