時節柄、どうしても家にこもりがちな今。家にずっといると出るごみの量も多く、また普段は気にしないような微妙なほこりっぽさも気になってきます。そんな時の助けになるのが、今回紹介する日本掃除能力検定。身の回りの掃除から、大規模な施設での掃除まで幅広いニーズに対応した検定です。
特色としては、“上の級を受けることを必ずしも推奨しない”ことにあるかもしれません。「普通の検定では、級が上がるにつれてレベルも上がる感じだと思うのですが、本検定は職業によって必要になるレベルごとに級を設定しています」と、日本掃除能力検定協会事務局の樽井彩夏さん(28)は語ります。たとえば、特に仕事で掃除に携わるわけではない人であれば、まずおすすめなのは5級とのこと。5級は戸建て住宅やマンションなどの私的空間を対象としていて、掃除の基本原則や、洗剤・用具の知識などが求められます。それらをきちんと学ぶことで、身の回りの整備は十分に可能といいます。
「4級ですと、飲食業の方が受けられることも多いですね」と樽井さんは続けます。4級はより進んだ、業務としての掃除を学ぶことを主眼としており、チェーンとして全国に展開する企業が、全店舗での掃除のやり方を統一させるために各スタッフに受検してもらうことも多いとのこと。4級の出題内容では、マニュアルやチェックシートの作成なども含まれるため、そうしたニーズに対応できます。
そうして3級、2級・・・・・・と進んでいき、1級は掃除テクノロジー関連事業に携わる人の中でも、特にエキスパートと呼べる人を対象としているとのこと。さすがにそこまで行くとハードルは高いのですが(汗)、効果的なほこりの取り方や、フライパンに使う洗剤はどのようなものがベストかなど、掃除の知識はとても多くの日常の場面で役立ちます。まずは5級テキストにじっくり目を通すだけでも、今後の自分を取り巻く環境もまた変わってくるかもしれません。
例題にチャレンジ!
【問題1】
掃除作業の流れとして適切なのは、( )へ移動しながら作業することです。
- 廊下・階段から部屋内
- 乾いた所から濡れた所
- 奥から入口
【問題2】
掃除にとって必要な5つの項目「5S」…「整理」「整頓」「掃除/清掃」「清潔」「( )」
- 作法(Sahou)
- 躾(Shitsuke)
- 再利用(Sairiyou)
【正解】タイトル問題=1、問題1=3、問題2=2