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【検定百景#33】きもの文化検定:知っていそうで意外と知らない、伝統の智恵あれこれ

文:若林良 画像:Getty Images

問題1

七五三の五歳の祝いの原型となった儀式を、次の中から選びなさい。

1. 紐落とし
2. 袴着
3. 帯解き
4. 髪立ち祝い

 七五三はたしか3歳と7歳が女の子で、3歳と5歳が男の子を祝うんだったかな?(確認したところ、現在では性別を問わず3回行う例もあるようです) 私自身も5歳の時にやった記憶がちらほら。その時に着たのは……。わずかな記憶とインスピレーションを軸に回答したところ、よかった、正解できていました。

 七五三の5歳児の祝いは、平安時代に行われていた公家の男子のための儀式であったようです。私は恐らくは平民の出ですが、そう聞くとなんだか、自分が偉くなったような気もしますね(笑)。

問題2 

女性の喪服にふさわしい半衿の色を、次の中から選びなさい。

1. 白
2. 黒
3. グレー
4. 紺

 喪服といえば、これしかないでしょ!と自信満々で回答したところ、見事に間違えていました。私の敗因は、そもそも「半衿」(はんえり)を読み飛ばしていたこと。これは着物の下に着る下着「長襦袢」(ながじゅばん)につける衿のことで、長襦袢にも衿はついているのですが、本体に汚れがつかないように、「半衿」をつけるのだそう。洋服にたとえるならば、ワイシャツの衿の上に、さらにつけるカバーのようなものと言えるかもしれません。

洋服と違ったメリットも

 と言いつつ、恥ずかしながら「半衿」も「長襦袢」も実ははじめて聞く言葉だったのですが、きもの文化検定が発足したきっかけも、きものやその歴史、および文化がなかなか伝わらなくなっていることに対する危機感にあったようです。

 「近年は核家族化も進み、お母さんから子どもにきもののことが伝えられることも少なくなりました。きもの業界の従事者を育成するという意図もありますが、多くの人にきもののことを知ってほしいという気持ちから、検定は2006年からスタートしました」(検定を運営する、一般社団法人全日本きもの振興会の嶋田淳さん)

 きものについて、意外に知られていないことはたとえば何がありますか?と嶋田さんに尋ねたところ、まず「意外に暖かいところ」という答えが返ってきました。「袖口が広いことなどもあって、なんだか寒そうなイメージもあるんですけど、冬でも暖かく過ごせます。また、太ったり痩せたりしても帯などで調整できるので、体重の増減を気にする必要があまりないんです。そこは洋服と違ったメリットがあると思います」

 私自身は最近太り気味ということもあってか(汗)、このような着物の特性はなんだか魅力に思えてきました。

 きもの文化検定では、合格認定証を提示すれば施設や店舗でお得なサービスが受けられる特典のほかに、合格者表彰式・記念パーティーが定期的に開催されています。そこは合格者の方たちが、それぞれきもの姿を披露する晴れの場でもあるとのこと。なかなかひとりで着て外出することが難しいように思えるきものですが、検定から仲間を増やすことで、徐々にその魅力が実感できるようになっていくのかもしれません。

 それでは最後の問題にチャレンジ!

【問題3】
コートについての説明で誤っているものを、次の中から選びなさい。

1. 室内では着ない。
2. 羽織の上には着ない。
3. 絵羽文様のものもある。
4. コートは更衣より早く夏素材を着てもよい。

【正解】問題1=2、問題2=1、問題3=2

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