経済学者の岩井克人さんの代表作のひとつである『会社はこれからどうなるのか』(2003年、平凡社/2009年、平凡社ライブラリー)が、刊行から20年を経て、『マンガ 会社はこれからどうなるのか』として生まれ変わりました。
マンガの原作となる『会社はこれからどうなるのか』は、産業構造の大きな変化と長期化する不況の中であえいでいる「会社」について、岩井さんが資本、経営、雇用などを根本から洗い直し、21世紀における「会社」の新しい可能性を探った1冊。「会社は株主のものである」という株主主権論を否定し注目を集めました。2003年には第2回小林秀雄賞を受賞するなど高い評価を受け、長年にわたり読み継がれてきました。
『マンガ 会社はこれからどうなるのか』は、会社で働く父親、起業を考える娘、さらにその母親も巻き込んで、働き方と会社のあり方を考える家族のストーリーとして大胆に再構成されています。岩井さん自身もマンガのキャラクターとして登場しています。
大規模な気候変動や社会的不平等の拡大など世界的な危機のなかで、株主優先の経済を見直す動きが出ています。岩井さんは「今だからこそ、『会社はこれからどうなるのか』が社会に役立つのではないかと、あらためて期待しているのです」と語っています。
なぜ今マンガ化なのか、その理由を岩井さんに聞きました。
「20年の時を経てマンガとして再生した『会社はこれからどうなるのか』――岩井克人さん原作者インタビュー」
目次
プロローグ 会社は誰のものか?
第1話 ヒトとしての会社、モノとしての会社
第2話 経営者に求められる倫理
第3話 NPO 法人の可能性
第4話 ポスト産業資本主義
エピローグ
「原作者」から
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