「サンタさんみっけ!」(文:パラダイス山元、絵:ソリマチ アキラ)
夏休みの家族旅行で空港にやってきたあーちゃんは、サンタさんを見つけます。プレゼントのお願いをするためにサンタさんの後を追いかけて同じ飛行機に乗ると、たどり着いた先はデンマークのコペンハーゲン。体重測定をしたり、山盛りのクッキーを食べたりと、公認サンタクロースになるための試験にあーちゃんも参加することになります。『サンタさんみっけ!』(YAMAVICO HAUS)は、日本で唯一の公認サンタクロースであるパラダイス山元さんが「本当のクリスマスやサンタクロースの活動を知ってもらいたい」という思いから作った絵本。今までにないサンタクロースの姿が描かれていて、サンタさんやクリスマスのイメージが変わること請け合いです。
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「プレゼント、あけてみて!」(作:おおでゆかこ)
まるでリボンをかけたプレゼントのような装丁の絵本『プレゼント、あけてみて!』(あかね書房)は、贈り物にもぴったりの一冊です。ハリネズミくんのもとに「プレゼントこうかんを しませんか?」と書かれた手紙が届くところから物語は始まり、アリさんやモグラさんなど、いろいろな動物たちが順番に贈り物をしていくことに。プレゼントの中身は、フラップをめくると分かるようになっています。プレゼントをあけたときの喜びや驚きが楽しめる、しかけ絵本です。
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「100にんのサンタクロース」(作:谷口智則)
『100にんのサンタクロース』(文溪堂)には、個性豊かなサンタクロースたちが次々登場します。おおきいサンタとちいさいサンタがリーダーとなり、たしざんサンタ、えかきサンタ、だいくサンタ、ちずサンタなど、100人ものサンタたちがクリスマスに向けてせっせと準備をする様子が描かれています。「子どもたちがそれぞれ思い描く『サンタ像』って、一人ひとり違うと思うんですよ」と谷口さん。「とにかくたくさん!」という思いで、サンタクロース100人のキャラクター作りをしたといいます。読者の予想をあえてちょっとずつ外していく展開も面白いところです。
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「クリスマスの ふしぎな はこ」(文:長谷川摂子、絵:斉藤俊行)
クリスマスイブの朝、主人公の「ぼく」が縁の下で見つけたのは、サンタクロースの「今」をのぞき見ることができる不思議な箱。斉藤俊行さんが絵を手がけた『クリスマスの ふしぎなはこ』(福音館書店)は、サンタクロースが「ぼくのまち」へと近づいてくる様子と、サンタさんがやってくるのを待ちわびている「ぼく」が交互に描かれる形で、物語が進んでいきます。「サンタさん、もうしゅっぱつしたかなあ」。サンタさんのことが気になって仕方ない「ぼく」がお母さんに何度も尋ねる姿に、思わず笑みがこぼれてしまいます。