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詩集シリーズ「lux poetica」創刊 若き詩人から生まれる、新しい言葉

第1弾として刊行された4冊

 思潮社が若い書き手の第1、第2詩集を中心としたシリーズ「lux poetica」(ルクス・ポエティカ)を創刊した。

 昨年11月末に第1弾として刊行されたのは、芦川和樹「犬、犬状のヨーグルトか机」、小川芙由(あおい)「色えらび」、張文經(ぶんけい)「そらまでのすべての名前」、大島静流(しずる)「蔦(つた)の城」の4冊。現代詩手帖(てちょう)賞などで評価を得る20~30代の詩人だ。

 装画はそれぞれの詩に合わせた気鋭のアーティストによる作品を使う。各巻には朝吹亮二や大崎清夏らの推薦コメントも記されている。

 「lux poetica」は「詩の光」を意味するラテン語。苦しい時代にあって、光を追い求めるように詩を書いている人たちがいることを伝えたい、という思いを込めた。

 シリーズを担当する同社の竹林樹さんは、「書き方を模索している若い詩人の表現からは、いままでにはない言葉の在り方を感じられる。詩になじみのなかった人にも手に取ってもらいたい」と話す。

 第2弾は夏以降に刊行予定。(田中瞳子)=朝日新聞2024年1月10日掲載