鈴木純さんの写真絵本「シロツメクサはともだち」
まち専門の植物ガイドとして活躍する植物観察家・鈴木純さんの初めての絵本。どこにでもいて、春夏秋冬いつでも観察できるシロツメクサですが、意外と知らないことがいっぱいあるといいます。ちょうど、シロツメクサの花が咲く季節です。シロツメクサの花の部分は、よく見ると小さな花の集合体。お散歩がてらシロツメクサを探して、じっくり観察してみるのも楽しそう。絵本と同じように、シロツメクサの花の部分をバラバラにして、小さな花がいくつあったか数えてみるのもおすすめです。
枇谷玲子さんが訳した絵本「キュッパのはくぶつかん」
丸太の男の子のキュッパは、森に散歩に出かけるたびに、いろんなものを拾い集めてきます。木の実や葉っぱ、かたっぽのてぶくろ、ネジなど、一見するとゴミのように見えるものも、キュッパにとっては大事な宝物です。そうやってたくさん集めた宝物をみんなに見てもらおうと、キュッパは博物館を開くことにします。作者のオーシル・カンスタ・ヨンセンさんも、キュッパのように身の回りの草や花、ボタンなどを集めて自分のアトリエに並べているのだとか。自分だけの宝物を探しに散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。
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かとうあじゅさんの絵本「じっちょりんのあるくみち」
「じっちょりん」とは、虫のような、人間のような、お花のようなちいさな生き物。どんぐりの帽子で作った「たねかばん」を背負って、パパ、ママ、兄、妹の4人家族でコンクリートの道や壁の小さなすき間などの中に種を植えて回ります。絵本には、街中で見かける草花たちが名前とともに描かれているので、ちょっとした図鑑のよう。散歩中に道端やコンクリートのすき間をよーく見て回って、じっちょりんの家族を探してみるのもおもしろそうです。
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えがしらみちこさんの絵本「あめふりさんぽ」
お散歩しながら口ずさめる楽しいフレーズの絵本があったらいいなと、えがしらみちこさんが初めて文章と絵の両方を手がけた絵本です。「あめふりさんぽ ちゃぷちゃぷちゃぷ」と親子でコール&レスポンスのように口ずさんでみれば、雨が降っても楽しい気分になれるはず。お気に入りの傘や長靴などのアイテムと共に思い切って家を出てみれば、絵本のように雨の日ならではのうれしい出会いが待っているかもしれません。
高畠那生さんの絵本「カエルのおでかけ」
雨が大好きなカエルの一日をユーモラスに描いた一冊。「カエルの“いい天気”は人間の僕らと逆かもしれない」という発想からお話が生まれたのだそう。カツバーガーを水でぐしょぐしょに濡らして公園で食べたり、太陽が顔を出したときはお手製の「びしょぬれ傘」を取り出したりと、雨が大好きなカエルらしい行動に、思わずニヤリとしてしまいます。雨の日は、カエル気分で散歩を楽しんでみては?