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上半期ベストセラー「変な家」シリーズが1位 「大ピンチずかん」「成瀬」も上位に

「変な家」(文庫)飛鳥新社

 大手取次の日本出版販売(日販)とトーハンは5月31日、2024年上半期ベストセラーをそれぞれ発表した。ウェブライター出身のホラー作家・雨穴さんの「変な家」シリーズと、絵本作家・鈴木のりたけさんの「大ピンチずかん」シリーズが上位にランクインした。

 日販によると、オカルトミステリーの「変な家」は作中に図が多く掲載されているため、普段本を読まない人も手に取りやすく、映画化でさらに注目された。紙の書籍の累計発行部数は94万部を突破したという。「大ピンチずかん」シリーズは様々なピンチをレベル別に分類し、対処法をユーモラスに描いた絵本。老若男女の支持を集めたという。

 日販は自社ランキングの傾向について、読みやすい内容や構成の作品が多くランクインしたと分析。タイムパフォーマンスを重視する風潮から、映像化された作品や賞の受賞作が売り上げを伸ばしたとした。加えて、内容や主人公に感情移入できる作品に話題が集まっていると分析した。(真田香菜子)=朝日新聞2024年6月19日掲載

2024年上半期ベストセラー(総合部門)