25万5千部のベストセラー『定年後』の続編が刊行された。『定年準備 人生後半戦の助走と実践』(楠木新著、中公新書・886円)。私のような50代の人間にとって、示唆に富む一冊だ。
著者は「平均寿命は、男女とも80歳を超えて、定年である60歳からでも20年以上の持ち時間がある。これはもう余生ではなく第二の人生」「定年という区切りは全人格的な生き方を取り戻すチャンス」という。ただ、定年後を「いい顔」で過ごすためには準備が必要だと説く。
では、どうすればいいか。在職中に会社員とは違う「もう一人の自分」を発見することが肝要。童心に帰るのも一案だ。趣味やボランティア的なもの、興味ある事柄を自らに問い、それを磨く。身銭を切るのをいとわない。趣味の範囲にとどめることなく、わずかであっても報酬を得ることを考える。魅力的な先達に学ぶことも有効。そうして、自分が役立つ場所を探そう。
ヒント満載。さながら、「いい顔」で定年後を過ごすための金言集だ。=朝日新聞2018年6月9日掲載
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