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「歌舞伎 型の真髄」書評 眼前にあるように再現

評者: 朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2014年02月02日
歌舞伎型の真髄 著者:渡辺 保 出版社:KADOKAWA ジャンル:芸術・アート

ISBN: 9784046532893
発売⽇:
サイズ: 20cm/319p

型の芸術といわれる歌舞伎。型が違えば、動きはもとより、役者の扮装、舞台装置、登場する人物の人物像までが大きく異なる。歌舞伎評論の泰斗が膨大な文献をひもときながら、人気20…

歌舞伎 型の真髄 [著]渡辺保

 歌舞伎は型の演劇だが、その型もまた多彩だ。大きくは東京と上方、また、家に伝わる型、優れた役者が改良し、受け継がれるルートもある。そもそもは、明治になり江戸の「現代劇」でなくなった時、大きく変わったのだろう。著者は当時の九代目団十郎、五代目菊五郎らの芝居を見てはいないが、実見の記録を詳細に読み込み、眼前にあるように再現してみせる。
 「千本桜」の知盛、「四の切」の忠信など現代もよく演じられる20の演目を取りあげ、衣装や顔のつくりも含めて型の違いとそこにこめられた意味や役者の心持ちを解説。歌舞伎を見るのに参考になる。古い舞台写真がたくさんあるのも歌舞伎ファンにはうれしい。
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 KADOKAWA・2730円