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使う側の論理で運営を

RePUBLIC 公共空間のリノベーション 著者:馬場 正尊 出版社:学芸出版社 ジャンル:技術・工学・農学

価格:1944円
ISBN: 9784761513320
発売⽇:
サイズ: 19cm/207p

公園、役所、水辺、学校、ターミナル、図書館、団地。公共空間の在り方を問い直したい。その先にある公共の概念を揺さぶりたい−。東京R不動産のディレクターが挑む、公共空間を楽し…

評者:朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2013年10月13日

RePUBLIC 公共空間のリノベーション  [著]馬場正尊+OpenA

 街中の公園でアートイベントをしようとしても制約だらけ。建築家の著者は、公共空間を管理する側ではなく、使う側の論理で運営することを訴え、公園運営の民営化、役所を街に開く試みや、廃校・水辺の活用例を紹介する。
 「オープンスペースでピクニックする権利」の主張を肯定的に紹介しながら、「ホームレスによる公園の占有」を批判、指定管理者制度など民間活力の導入を求める著者の論理には、「ホームレスは使う側の一員ではないのか」といった反論がありうる。「『公』と『個』は二元論で語られるべきではない」と著者がいうように、その2者の間の議論を重ねていくしかないのだろう。
    ◇
 学芸出版社・1890円