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【逸冊レビュー7月号/夏の本】親子とは何か考えさせられる傑作

「八日目の蝉」 角田光代・著 あらすじ

 逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。(「honto」より引用)

投稿者・チーズさん(神奈川県)

 自分は親になった事がないので同情なのかもしれないが、薫の訛りを必死になって言い直している母親の姿がすごく印象に残り痛々しかった。衝撃的で重いけれどラストで少しだけ未来に希望が持てる。間違いなく名作。

谷原店長のコメント

 子を持つ親として、許せない想いと わかってあげたい想いが、ないまぜになった作品でした。