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【逸冊レビュー7月号/夏の本】悲しくも、生きゆく人々を描く時代小説

「孤宿の人」 宮部みゆき・著 あらすじ

 北は瀬戸内海に面し、南は山々に囲まれた讃岐国・丸海藩。江戸から金比羅代参に連れ出された九歳のほうは、この地に捨て子同然置き去りにされた。幸いにも、藩医を勤める井上家に引き取られるが、今度はほうの面倒を見てくれた井上家の琴江が毒殺されてしまう。折しも、流罪となった幕府要人・加賀殿が丸海藩へ入領しようとしていた。やがて領内では、不審な毒死や謎めいた凶事が相次いだ。(「honto」より引用)

投稿者・あけこさん(奈良県)

 雷が鳴り嵐が来る度に物語が大きく動いていく。運命に翻弄されながらも必死で生きる様々な階級、立場の人々。ラスト、主人公の少女が授かる一文字に、何度読んでも感動と涙が溢れ出す。夏に読みたくなる1冊です。

谷原店長のコメント

 宮部さんの時代小説 大好きです。この作品はあやかしではなく、人を描いたもの。もう一度読み直そうかな。