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「ビジネス書大賞2018」大賞にナイキ創業者の自叙伝『SHOE DOG 靴にすべてを。』

絵に集中する茂本ヒデキチさん。絵を描く上で重視しているのは躍動感だという

 企業経営者や全国の書店員、ビジネスパーソンら有志が1年間を代表する優れたビジネス書を投票で選ぶ「ビジネス書大賞2018」の授賞式が7月24日、東京都内で行われた。

 大賞に選ばれたのは『SHOE DOG 靴にすべてを。』(フィル・ナイト著、大田黒奉之訳、東洋経済新報社刊)。世界的スポーツメーカー「ナイキ」の創業者が、日本企業としのぎを削りながら1980年に株式上場するまでの苦闘をつづった自叙伝だ。ナイト氏はビデオレターを寄せ、日本の若者に「何度失敗しても良い。挑戦し続けろ」と力強いメッセージを送った。翻訳出版した東洋経済新報社の山縣裕一郎代表取締役会長は、多くの読者の支持を得た最大の理由を「著者自身の魅力」と話し、「我々は日本の人々に伝達するところをやっただけですが、その仕事に対して光を当てて選んでいただけたことに深く感謝します」と喜びを語った。

大賞を受けて挨拶する東洋経済新報社の山縣裕一郎代表取締役会長

 授賞式後のイベントでは、「本からすさまじい躍動感を感じた」という墨絵アーティストの茂本ヒデキチさんが、大賞作をイメージした墨絵を即興で披露。ナイキのアメリカ本社からの依頼でTシャツのイラストを手がけたことがある縁で出演したという。ダイナミックな筆さばきで、疾走感あるランナーの絵を完成させると、会場からは大きな歓声が上がった。

完成した絵に会場から大きな拍手が上がった

 ビジネス書大賞は2009年、日本のビジネスパーソンの成長やビジネス界の発展に貢献することを目的に創設された。体裁やジャンルにとらわれず、「ビジネスパーソンにとって学びや気づきがある本」を対象とし、今回で9回目を迎えた。主催者のディスカヴァー・トゥエンティワンの干場弓子取締役社長は「この賞が始まったころはビジネス書という分野はまだ確立されていなかったが、今では書店に欠かせない存在になった」と語った。

「ビジネス書大賞2018」を受賞した著者や編集者たち

 「ビジネス書大賞2018」の受賞作は以下の通り。

 大賞:『SHOE DOG 靴にすべてを。』(フィル・ナイト著、大田黒奉之訳、東洋経済新報社)
 準大賞:『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(山口周著、光文社)
 準大賞:『隷属なき道』(ルトガー・ブレグマン著、野中香方子訳、文藝春秋)
 審査員特別賞:『お金2.0』(佐藤航陽著、幻冬舎)