コペルニクスが地動説を唱えた16世紀、学者の多くは印刷者(印刷業者)を兼ねていた――。東京・江戸川橋の印刷博物館で開催中の「天文学と印刷」展は、印刷が天文学に与えた影響を探った面白い切り口の企画展だ。
コペルニクスの『天球の回転について』が出版されたのはドイツのニュルンベルク。出版都市と呼ばれるほど、印刷者が集中した町だった。
きっかけをつくったのが天文学者兼印刷者のレギオモンタヌスだ。1470年代、自宅に天文観測所と印刷所を設置。『天文暦』などを出版する。当時の印刷所は印刷・校正をしながら、学者らが議論を交わす空間でもあった。
照明を落とした会場には『天文暦』をはじめ、ケプラーの『宇宙の神秘 第2版』など約110点が並ぶ。ベサリウスの『人体の構造について』などの希少本も。印刷術の発展で図版が簡便に製作できるようになったことが、天文学などの発展に大きく寄与したことがわかる。来年1月20日まで。12月25日、29日~1月3日、7日、15日休み。(編集委員・宮代栄一)=朝日新聞2018年12月19日掲載
編集部一押し!
-
インタビュー 川上弘美さん「スナックふたり」 年配女性のバディもの「やっと書けた」 朝日新聞文化部
-
-
小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。 文學界新人賞・村司侑さん 先に小説家になった妻に嫉妬。自己憐憫をやめたら書けた「ソリティアおじさんがいた頃」#39 清繭子
-
-
新作映画、もっと楽しむ 映画「キングダム 魂の決戦」小栗旬さんインタビュー 天才軍師の背負うものとは 根津香菜子
-
本好きのための職業図鑑 鈴木のりたけさんが語る職業としての絵本作家 思い浮かべた世界 表現する喜び 加治佐志津
-
コラム アメリカ・政治と戦争 さまよえる超大国のゆくえ 【じんぶん堂注目記事セレクト】 加賀直樹
-
本屋は生きている 甲羅文庫(千葉) 「しょんぼりしたままでもいい」 社労士×古本屋店主が目指す、無理に前向きにならなくてもいい居場所 朴順梨
-
トピック 【PR 光文社・創英社・みすず書房・ミネルヴァ書房】プレゼント 朝日新聞1面広告の本、好書好日メルマガ読者計20名様に
-
コラム 「海をわたる言葉 翻訳家ふたりの往復書簡」中江有里さん書評 出逢いの不思議が生んだもう一つの〝家族〟 PR by 集英社
-
トピック 【プレゼント】柄谷行人さん最新作「私の謎 柄谷行人回想録」好書好日メルマガ読者10名様に PR by 講談社
-
インタビュー 平石さなぎさん「ギアをあげて、風を鳴らして」インタビュー 描いてわかった「シスターフッド小説」の魅力 PR by 集英社
-
インタビュー 江國香織さん「外の世界の話を聞かせて」インタビュー 頭の風通し良く、気持ちさっぱり自由になって PR by 集英社
-
インタビュー 【サイン入り本プレゼント】一木けいさん「嵐の中で踊れ」インタビュー 避難所で起きた再生の群像劇 PR by NHK出版