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貫戦史提唱した近現代史研究者の足跡 「中村政則の歴史学」

 『中村政則の歴史学』(浅井良夫ほか編著、日本経済評論社・3996円)は、近現代史研究で知られる中村政則(1935~2015)の足跡を多方面から検証し、歴史の中で位置づけようと試みる。日本帝国主義史、天皇制論、地主制史、民衆史など中村の論考範囲は広く、貫戦史(トランス・ウォー・ヒストリー)の方法論も提唱。主張は一貫していたのか。米歴史学者ハーバート・ビックス氏ら海外研究者も寄稿している。=朝日新聞2019年1月26日掲載