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『ラクうまベストレシピ』の著者、料理ブロガーYuuさん「喜んで食べてくれることが一番のモチベーション」

 毎日のように手料理をインスタグラム(写真共有SNS)で公開してレシピ本も出していると、「もともと料理が好きな人」と思われる方もいるようです。でもそれはまったく逆。20代前半までは実家暮らしで料理はしたことがなく、祖母が作る和食が苦手でお肉やお菓子ばかり食べていました。社会人になってからデスクワークになり飲み会も増えて、気がつけばポチャポチャの体型に(笑)。さすがにダイエットしようと一念発起して、野菜をたくさん食べるために料理を始めました。

さば缶とトマトのカレー
さば缶とトマトのカレー

 野菜の美味しさに目覚めたのは、切り干し大根をサラダで食べた時です。ベジタリアン料理家の庄司いずみさんのブログを見て真似して作ったら、シャキシャキさっぱりして美味しくて。昔ながらの和風の味つけとは違う現代風のアレンジに感激して、最初は切り干し大根料理にハマりました。苦手な野菜が好きになるレシピを自分でも考えて作っているうちに食生活も変化して、食事の時も野菜から食べるようにしたら10キロほど痩せたんです。その頃には、会社が休みの週末に食材を買い込んで、一人黙々と作っていました。そして、こんな風に1日中料理ができたら楽しいだろうなと思い、会社を辞めてお料理の道で食べていこうと決めたのが20代後半の頃でした。

切り干し大根とツナ塩こんぶの無限サラダ
切り干し大根とツナ塩こんぶの無限サラダ

 独立した当時、実家を出て彼氏と暮らしはじめたので、肉料理も増えていきました。女性は酸味が好きですが、男性は甘辛系が好き。そのため私のレシピも、男性が好きな味つけを意識するようになりました。今でも試食してもらうと「うまみが足りない」、「酸味が強い」などよくダメ出ししてくれます(笑)。自分の味覚だけだと不安な時もあるのでありがたいですね。レシピを考案する時は、デパ地下の惣菜コーナーをチェックしたり、レストランや居酒屋のメニューなどからヒントをもらうこともあります。

 とはいえ、私は手の込んだ料理は苦手なので、紹介するレシピも誰でも簡単に作れるものばかりです。新刊『Yuuのラクうま♡ベストレシピ』では、パッと作りたい時に食材が足りなくても代用できるものや、絶対に失敗しないコツやポイント、温め直しの仕方まで、親切丁寧なアドバイスにかなりこだわりました。インスタグラムでは、ナスや鶏肉を使ったこってり系のおかずが人気ですが、暑い夏はレンジでチンして5分で作れる「さば缶とトマトのカレー」や10分で作れる「ぶっかけ豚ねぎそうめん」もオススメです。

 読者の方から、「味にうるさい夫や好き嫌いがある子どもが、『これウマい』、『美味しいね』とパクパク食べてくれて嬉しかったのでまた作ります」といった感想もよくいただきます。やっぱりお料理は、人が喜んで食べてくれると一番やる気が出ますよね。