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ネイティブスピーカー並みの語彙力への近道 「続 英単語の語源図鑑」

「続 英単語の語源図鑑」(かんき出版)より

 本屋で見ないことはないというほどのベストセラー「英単語の語源図鑑」。2018年5月に刊行されたシリーズ第1弾は65万部を突破(2019年8月時点)し、今でも売れ続けているほどです。

 そんな大ヒット作の続編「続 英単語の語源図鑑」がついに登場します。前作同様、“語源”に着目して英単語を覚える学習法を提唱する本書。ほとんどの英単語が「接頭辞」「語根」「接尾辞」の3つの“語源”から成り立っていることから、各パーツが持つ意味を知ることでそれらに紐づけて芋づる式に英単語を覚えることができるというものです。なかでも、単語の真ん中に位置する「語根」は英単語の意味の中核を成す重要な部分なのだそう。初めて遭遇する英単語でも、これら3つの“語源”をヒントに何となく意味が想像できるようになるといいます。イラストがあるのでイメージも記憶に残りやすく、英単語は丸暗記しなければいけないという常識を覆してくれます。

 個人的に語源学習法で感動したのは、語源を知ることで日本語としては同じ訳にされがちな英単語の細かな違いについても深く理解できるところ。

 たとえば、「調べる」と日本語に訳されるsurvey、inspect、researchの意味の違いも語源を知っていれば明解です。surveyは「sur(上に)+vey(見る)」で上から見渡しているイメージ、inspectは「in(中を)+spect(見る)」で中を覗き込んで隅々まで調べるような感じ、researchは「re(再び)+search(さがし回る)」で繰り返しさがし回ることだと、ニュアンスとして感じ取ることができます。

「続 英単語の語源図鑑」(かんき出版)より

 本書では、12グループの接頭辞ごとに章立てし、厳選された110個の語根を紹介。米国のミネソタ大学の研究に裏打ちされた「100の語源で10,000語が身につく!」という前作のキャッチコピーを参考にすると、本作でもおよそ10,000語を習得できることになります。つまり、前作と合わせておよそ20,000語の英語ボキャブラリーをゲットできるという計算に! 英語ネイティブスピーカーの語彙力が25,000〜30,000語と言われていることから、ネイティブレベルまであと少しというところまで近づくことができちゃいます。英語に苦い思い出のある人にこそ、手にとってほしいシリーズです。