腰痛は体の症状ですが、痛みや自己治癒力には、ストレスや不安が関与しているといいます。著者は整形外科医でありながら、精神科や心療内科を学び、いち早く「心療整形外科」の重要性を提唱した第一人者。腰や肩、ひざなど運動器の病気は、歩くなど体を動かすことが治療の第一歩だとか。そして、動くことと同時に大切なのが、心の持ちようだといいます。
本書では、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)のように原因がはっきりしている腰痛でも、動くことで気持ちが前向きになり、症状が改善された例などを紹介。老いによる不調も、老化を受け入れることで、痛みのとらえ方が変わってくるそう。30年にわたる経験と理論に基づいた、具体的で取り組みやすいアドバイスが満載です。
定価900円+税 講談社 03・5395・4415