「NPO」「ATM」といったアルファベットに限らず、「スマホ」「合コン」など、日常の至る所で使われる略語。しかし、その正式名称となると意外にわからない人が多いのではないでしょうか。「略語検定」はそんな略語をどれだけ理解できるか、今のあなたの“常識”が問われるような検定です。2016年に発足し、これまで約800人が受験しています。
特色としては、テキストが存在せず、まっさらな状態での実力が試されること。30分で100問の問題を解くことが求められ、100点満点で86点以上が1級、71点以上が準1級、56点以上が2級、41点以上が3級、21点以上が4級となります。
「私たちにとって身近なものでも、その正式名称、また省略される以前の名前が知られていない言葉は多いです」と語るのは、略語検定を運営する日本サービスマナー協会理事長の沢野弘さん(66)。「たとえば、切手は“切符手形”が縮まった言葉ですが、それを知っている人はほとんどいないでしょう」
これはトリビアのような略語ですが、検定では中学校での社会科で習うような、しばしばビジネスで口にされる略語も多く登場します。「NATO(北大西洋条約機構)など、内容を知ることがプラスになるような略語を試験の軸にしており、社会生活をより実りあるものにしてほしい、という思いがあります」
略語検定は、インターネット環境があればどこでも受験が可能で、子どもからお年寄り、また海外で日本を学ぶ人まで広くおすすめできます。略語の世界は幅広いため、「100点は難しい」と語る沢野さんですが、高得点を目指すのみではなく、日本にはどのような略語があるのか、また自分はどれくらいそれを知っているのか、ひとつの指標として役立ちます。“知られざるあの略語“の正体を知り、仕事や日常にも生かしましょう。
例題にチャレンジ!
【問題1】
国際平和と福祉の促進を目的とした国連の機関である【UNESCO】に含まれる英単語を全て選びなさい。
- Scientific
- National
- Educational
- Organization
【問題2】
中西部太平洋まぐろ類委員会の英語での略称を選びなさい。
- IWC
- ICCWP
- ICCAT
- WCPFC
【正解】タイトル問題=4、問題1=1,3,4、問題2=4