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【検定百景#11】話しことばとコミュニケーション検定:自分の「話し癖」が見えてくる かも

(正解は記事の最後で!)

 日常私たちがほとんど無意識に、自由に使っている日本語は、何も難しくはないはずです。しかし、初対面の人にどのように好印象を持ってもらうか、相手に自分の思いをどのように伝えるか、日常的なコミュニケーションの場においてことばは大切です。「話しことばとコミュニケーション検定」は、発声や発音、正しい敬語、またことわざや慣用句の使用法など、総合的に「話す力」を試される検定です。

 試験には筆記やリスニングテストのほか、実技も課されます。検定当日の実技については、事前の課題原稿を読み、1~2分以内で自己紹介をした後、試験監督官と対話。発声、発音、話の構成、表現など6つの基準で採点されます。

 検定を運営する、NPO法人日本話しことば協会理事長で、フリーアナウンサーの沢昭子さんは、「書くことと比べて、話すことはきちんと学ぶ機会がありません。こうした検定によって、話す技術を広めたかった」と語ります。また、情報が伝えられる時に、発想の面白さばかりが注目され、ことばそのものへの心配りがなされていない現状に触れ、正しいことばの力を身に着ける必要性について語りました。

 会社でのプレゼンテーションや同僚とのやり取り、業務報告などで「ことば」の力が試される機会はたくさんあります。普段無意識に使っている話し癖なども、検定から見えてくるかもしれませんね。

例題にチャレンジ!

【問題1】
正しい発音のためにはまず「アイウエオ」の、母音の口の形をしっかりと覚える必要があります。「ユカイ」ということばを発音するとき、口の形は「ウ、ア、イ」と動いています。次のことばは、どのような口の形で発音されていますか。

  1. シオ
  2. カメ
  3. ウサギ

【問題2】次の(1)-(5)のうち、敬語の使い方が適当なものには○を、そうでないものには×をつけなさい。

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【正解】タイトル問題=3、問題1=イ・オ、ア・エ、ウ・ア・イ 問題2=×、×、〇、×、×