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【検定百景#18】「ほめ達!」検定:「ほめる達人」になって、世の中を明るく

 子育てや学校・会社での教育などで、相手を「叱る」と同時に、「ほめる」ことの必要性を感じる機会は多いと思います。しかし、具体的にはどうほめたらいいのかとなると、なかなか簡単ではありません。今回紹介する「ほめ達!」検定はそんな疑問を解決する、「ほめる達人」を目指す検定です。

 「ほめ達!」検定は、仕組みがまずユニークです。3級は事前の準備や勉強は必要なく、検定とセットになったセミナーを受講してその内容を学び、同時に検定にも合格できるという仕組みになっています。しかも決していい加減なものではなく、受講による成果は実験で実証済みとのこと。実際にこれまで約5万7000人が受検し、そのほとんどが満足しているといいます。

 「検定のきっかけは、“心の内戦”を終わらせたいと思ったことにありました」と語るのは、日本ほめる達人協会の理事長で、検定の創設者である西村貴好さん(52)。“心の内戦”とは、自殺者が年間2万人を越えるような異常な状態のこと。西村さん自身は、かつて大学の後輩や知人の経営者の自殺を経験し、大きなショックを受けるとともに、何とか世の中を明るくできないかと感じていました。そんな中、仕事を通して「人をほめる」ことが、予想外に効果を発揮することに着目します。こうして2010年、「ほめ達!」検定は生まれたのでした。

 3級は入り口のような形で、2級は知識と考え方、1級は実践に比重が置かれます。1級ではペーパーテストのほか、「ほめ達!」で得た知識を家庭や会社などでどのように生かしてきたかを確認するため、小論文やスピーチも課されるとのこと。単に知識や言葉だけではなく、自分の中に深く「ほめる」姿勢が染みついているかどうかが見られると言って良さそうです。

 というと少しレベルが高そうですが、「“ほめる”は人のためということももちろんですが、まず自分のためであることを知ってほしい」と西村さんは語りました。「ほめることによってまず自分自身の心も整いますし、これまで当たり前のことに感謝もできるようになります」。情けは人のためならず。まずは自分の心を健やかな状態にするためにも、「ほめる」技術を学んでみてはいかがでしょうか。

例題にチャレンジ!

【問題1】
「コーチング」の語源となった乗り物を漢字で書くと?

【問題2】
マズローの欲求段階説として正しいのは?

  1. 尊敬 →自己実現 →安全 →所属と愛情 →生理的欲求
  2. 安全 →生理的欲求 →所属と愛情 →尊敬 →自己実現
  3. 生理的欲求 →安全 →所属と愛情 →尊敬 →自己実現
  4. 安全 →生理的欲求 →尊敬 →所属と愛情 →自己実現
  5. 生理的欲求 →安全 →自己実現 →尊敬 →所属と愛情

【正解】問題1=駅馬車、問題2=3