「もっとお金が欲しい」、「どうしてあの人は自分の思い通りにならないのか」……。私達はいつも何かを求めて止みません。欲望が満たされればさらにエスカレートし、満たされなければ思い悩みます。
禅宗の尼僧として第一人者である著者は欲の真ん中に「自分」があるから執着の苦しみが生まれ、人生を空しいものにすると説きます。本書が伝えるのは、欲望の奴隷に陥らず、人生の主人公として心安らかに満ち足りて生きるために必要なこと。著者自身の体験談やこれまでに出会った人、高僧の慈愛に満ちた金言など、具体的な例を挙げて禅の教えをやさしく伝えます。
「下り坂には下り坂でしか見ることのできない景色をたのしませてもらおう」といった言葉の数々が心に刻まれます。
定価：本体1000円＋税 自由国民社 03・6233・0781
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