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親子で楽しく! 赤ちゃんの「非認知能力」を育む絵本 清川あさみさん『ちかづいて はなれて わお!』

撮影/山本哲也

 アーティスト活動をはじめてから、もうすぐ20年になります。そのほとんどは、24時間ずっと作品づくりのことを考えているような毎日だったのですが、今3歳と1歳の息子たちが生まれてからガラッと変わりました。母親の自分とアーティストの自分が、いつも葛藤している感じで、毎日が闘いですね(笑)。夫もアーティスト(彫刻家の名和晃平氏)なので、どっちがアーティストに戻って、どっちが親に戻るか?みたいな、微妙なやりとりもあったりします。

 もちろん、子どもはものすごく可愛いし、愛情たっぷりに育てたい。楽しいこともたくさん経験させてあげたいし、何でも面白がってほしい。なぜなら、自分がそういう風に育ててもらったから。母が保育士だったので、保育園のお遊戯会の飾り付けを手伝ったり、自宅にあった図書室のような部屋で絵本をよみふけったりしたのもいい思い出です。淡路島にある実家のまわりは田んぼで、目の前には牛小屋があったので、虫を獲ったり生き物を育てるのもごく普通のことでした。自由に遊ばせてもらって、自分で考えて、自分で遊びをつくる。そんな毎日が楽しくて仕方なかった。あの頃の経験はすべて大人になって生かされているので、子どもたちにも同じ経験をさせたいと思っています。

 東京で子育てしていると、疲れているお母さんが多いなって感じます。子どもをどう教育すればいいかわからず、悩んでいるお母さんも多いですよね。そんなお母さんたちに、少しでも笑顔を取り戻してもらえるように、ママも赤ちゃんも一緒に「楽しい!」と感じてもらいたくて作ったのが、『ちかづいて はなれて わお!』です。

 この絵本は、私が子どもと遊ぶために描いた絵がきっかけで生まれました。おうち遊びで何か楽しいことがしたくて、動物に近寄った絵と遠くから引いた絵を描いて、「これな〜んだ?」「わーお!シロクマだ〜」なんて言いながら次男に見せたら大ウケで。その話を友人の信子ちゃん(脳科学者の中野信子氏)にしたら、「それ、絵本になるね」って言われたんです。教育なんて関係ない他愛もないことを、一緒に面白がったり語りかけたりすると、赤ちゃんは素直にママの愛情を感じられるから。愛情は赤ちゃんの脳の栄養で、脳を育てるのは、こういう何でもない普通のことを楽しむ経験なんだよって教えてくれました。

 それは最新の脳科学で「非認知能力」として注目されていて、やがて子どもが自分で生きていく力になるんですね。その話を聞いたら創作スイッチが入って、出版社も決まっていないうちから原画用の作品をたくさん作りました。シリーズものとして、あと2冊続編も出る予定です。

 私のインスタグラムでは8月31日まで、お子さんやママやパパがこの絵本を読んでいる様子を撮影した写真や動画を募集しています。その中から30名の方の投稿画像(動画)を、「わお!オリジナルミュージックビデオ」で使用させていただきます。絵本から広がる「#みんなで一緒にわお」の世界を、ぜひ多くのご家庭で楽しんでもらえると嬉しいです。