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親子一緒に絵本で性の知識「コウノトリがはこんだんじゃないよ!」 体のしくみ・大切にする感覚、幼いうちに

ロビー・H・ハリス作、マイケル・エンバーリー絵、上田勢子訳

 性に関する知識を親子で一緒に学べる絵本「コウノトリがはこんだんじゃないよ!」(子どもの未来社)が7月に出版された。体のしくみや生殖に関する疑問に科学的に答えるだけでなく、多様な性のあり方や性被害を防ぐための注意点など幅広い情報がわかりやすくまとめられている。

 原書は4歳からの子ども向けに、2006年に英国で出版された。今回出版された日本版は、子どもへの性教育に詳しい浅井春夫・立教大名誉教授らが監修した。

 絵本ではまず、男女の体のパーツの名称やしくみ、成長の過程を、イラストを用いて基礎からわかりやすく説明。「赤ちゃんをつくるには」という疑問には、精子と卵子が出合って受精することが必要なことを解説しながら、その手段は性交に限らず不妊治療も考えられることに触れるなど、テーマごとに性に関する情報を多面的に紹介する。

 このほか、自分の体を守るための「いいタッチ」と「だめなタッチ」を紹介。相手が家族や友達であっても、体を触られて嫌だと思ったら大きな声で「やめて!」と伝えたり、信頼できる大人に相談したりするよう呼びかける。

 浅井さんは「自分の体のしくみを学び、体を大切にする感覚を身につけることは、自己肯定感を育むことにもつながる。親子で楽しみながら一緒に性のことを学んでほしい」と話す。(伊藤舞虹)=朝日新聞2020年8月29日掲載