好書好日メルマガ読者イチオシの「本屋大賞」 アンケート結果を発表！
全国の書店員が「いちばん！売りたい本」を選ぶ2021年本屋大賞。４月14日に大賞が発表され、今年は町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』に決定しました。コロナ禍で世の中が混乱している中、「無名に近い私の本が、果たしてどこまでがんばれるんだろうと不安でした」と涙ながらに語った姿が印象的でした。
04年に始まった人気の賞ですが、投票できるのは書店で働く方々のみ。そこで好書好日では、メルマガ会員のみなさまから、本屋大賞候補作の中からイチオシの作品を募りました。「本家」とは異なり、青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』と加藤シゲアキさんの『オルタネート』がデッドヒートを繰り広げる結果に。推薦メッセージとともにご紹介します。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました！
読者投票１位：加藤シゲアキ『オルタネート』（新潮社）
・自分自身の、青春時代と、重ね合わせて、胸が震えた（いいちこさん）
・現代のフェイスブックのような仕組みを考えたもので、若者の心理と社会の仕組みを想像した秀作だと思います（近藤弘さん）
・人間模様と人間力をステキに感じられる（竹之内大輔さん）
・妙齢の年頃の気持ちって、忘れかけていた。若返った感じがして、新鮮（ジャニスさん）
・芸能人でありながら多彩な才能を発揮されている加藤シゲアキさんの著書は、読み人の心をさらっとざわめかせます。 友人から薦められ読み始め、今度は私が友人に紹介したくなる作品です（杉浦奈美さん）
＞【売れてる本】加藤シゲアキ「オルタネート」 正統派の青春群像劇、力強く
読者投票２位：青山美智子『お探し物は図書室まで』（ポプラ社）
・本に対してとても優しい気持ちになれました（タケヒロさん）
・生きている事、自分の存在意義について悩んでいる時に読むと救われそうな内容。実在するなら、ぜひ何か自分を救ってくれる一冊を教えて欲しい。全部ではないが他の候補作を何冊か読んだが、全体的に暗い内容が多過ぎる気がするので、こういう平和な本が選ばれて欲しい（はるとしさん）
・全国の図書館・図書室の司書の方々は、この物語のように、あなたの訪問を待っています。「お探し物」をネットではなく図書館・図書室で見つけてみませんか（ぴんさん）
・誰もがその人の物語を持っていて、それは普遍的で等しく価値がある。必要な時に必要な物を自分で手にすることができると思わせてくれる、温かい本です（ヒヨンさん）
・司書の小町さんが訪問者に渡す本のリストと付録の羊毛フェルトでどの人も、今の生活を一歩踏み出すきっかけをもらっている。５編の人物が絡み合って、どの人にも明るい道があるところがほっとする（中曽美砂代さん）
読者投票３位：伊坂幸太郎『逆ソクラテス』（集英社）
・学生の頃に出会いたかった本。爽快な読み心地です！！（あーにゃさん）
・時間を忘れて読み進み、伊坂ワールドを満喫しました（津村喜代子さん）
＞【書評】伊坂幸太郎「逆ソクラテス」 ひたむきな時 爽快でせつなく
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４位以下は、以下の通りでした。
４位：伊吹有喜『犬がいた季節』（双葉社）
・久しぶりに人目も憚らず泣きました。高校で飼われるコーシローの12年間を、学生たちの恋、友情、そして援交や家庭内問題などを絡めながら描いて秀逸な作品です（ぶーちゃんのイビキさん）
・コーシローと関わる高校生の描き方が素敵で、何回も読み、涙しました。愛に溢れた作品です！ コーシローが可愛いすぎます（マリーゴールドさん）
・今一度結婚について考えるいい機会になります（ながれぼしさん）
・とても今時のテーマで、よりリアリティを感じられ、面白かったです（レトロニムさん）
・理系でなくても最大の興味をもって完読できる最高の一冊だと思います。日本人であるまえに地球人であることを再認識させられます！（おくちゃんさん）
・不器用な貫一くんと都ちゃんのやりとりに終始胸がきゅううううっとなりました。今年のどころか永久に「本屋大賞」です！（きなこさん）
・８月と雪。意外なコラボが絶妙に交差する名作です（池上秀樹さん）
７位（同点）：深緑野分『この本を盗む者は』（KADOKAWA）
・読書体験への愛が詰まっている（ザリガニさん）
・大きな声で人を攻撃するような人を「忖度しない人」ともちあげる世の中が嫌いです。 声なき声、困っている人の声を聞き取れる人でありたいと思います(マジックアワーさん)
10位：凪良ゆう『滅びの前のシャングリラ』（中央公論新社）
・とにかく凪良作品が大好き。初めての人も読めばわかる（キトンブルーさん）
