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『薈庭楽話(わいていがくわ)』 紀州徳川家16代当主が音楽家との交流を回顧

 『薈庭楽話(わいていがくわ)』(徳川頼貞著、中央公論新社・3300円)は紀州徳川家16代当主が、世界の音楽家たちとの交流を回顧した自叙伝。1941年に親しい知人らに50部だけ配られた私家版を復刻した。ふとした身辺雑記に、大戦に翻弄(ほんろう)される時代も見えてくる。=朝日新聞2021年5月15日掲載