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料理家・栗原はるみさんが自身の名前を冠した雑誌を新創刊 「いくつになっても楽しいこと伝えたい」

今年で75歳。残りの人生も楽しく

 2019年8月に夫の栗原玲児さんを亡くした栗原はるみさん。寂しさや孤独感、虚しさを抱えながらも、これからどうしようかと考えていた時期があったといいます。そんな時に頭に浮かんだのが、自分の雑誌を作るということだったそうです。

 「よくよく考えてみると、やり残したことがまだまだいっぱいあるなと思ったんです。その中でも一番自分がやりたいことは何かを考えたら、雑誌しかないと思って。それと、今までどんなに楽しいことがあったとしても、これからも楽しいことがないと自分の人生が終わってしまうなという気持ちもありました。私も75歳になるので、残りの人生を心から楽しく、本当によかったなと思えるものにしなければならないという強い意志が出てきたんです」

 その強い意志は自身の名前を冠した雑誌名にも表れています。「自分の名前をタイトルにしたのは、もちろん自分で責任を持ちたいというのもあります。それから、やっぱり自分が生きてきた証のようなものとして自分の名前がついた本が残ることは、子どもたちにとってもいいのかなと、いろいろと考えてつけました」

 雑誌創刊日の翌日となる3月5日は栗原さん75歳の誕生日。「自分が75歳になるということ自体が不思議。自分自身は何も変わっていないのだけど、年齢だけが75になってしまうというか。新しい雑誌の読者の皆さんには『いくつになっても楽しい』ということは伝えたいですね。私が挑戦してみたいことだけでなく、皆さんにも喜ばれるテーマの企画をやっていきたいと思います。そして、皆さんに毎日見ていただけるような本にしたいですね」と、新雑誌への意気込みを語りました。

雑誌「栗原はるみ」の編集長を務める片岡千晶さんから花束を受け取る栗原はるみさん

創刊号の巻頭特集は「私の週末。」

 創刊号の巻頭特集では「私の週末。」をテーマに、栗原さんの週末の過ごし方を紹介。「韓国語を学ぶ」「花を飾る」「庭の手入れをする」「1週間分の洋服をコーディネートする」など、栗原さんの日々の暮らしや価値観を垣間見ることができます。

©「栗原はるみ」講談社

 そして、やっぱり欠かせないのが料理レシピです。創刊号に掲載されている80以上ものレシピの中から、読者にぜひ作ってほしいと栗原さんが選んだのは「チキンスープ」。「これは毎週作っていますね。『チキンスープ』と言うと、いろいろ入れて複雑にしがちなんですけど、私の場合は手羽先と骨付きのモモ肉に、玉ねぎ、昆布、いりこだけ。非常に和風っぽいんだけども、ちょっとコクがあるような感じに仕上がります」

©「栗原はるみ」講談社

 雑誌「栗原はるみ」の編集長・片岡千晶さんのおすすめは、このチキンスープを使ったラーメン。これまで家族のためのレシピやおもてなし料理を多く提案してきた栗原さんですが、この「チキンスープのラーメン」は一人分のレシピで紹介されています。栗原さん自身が一人暮らしになったこともあり、一人ごはんのレシピも積極的に紹介していきたいと考えるようになったそう。「私も含めてですけど、一人暮らしの人がもっともっと楽しくなるようなレシピをこれからは展開していこうと思っています」

 40年以上、料理家として第一線を走り続けてきた栗原さんが世に送り出してきたレシピの数は1万5千以上。それだけの数を作っていると、レシピ作りで「うーん」と唸ってしまうことも時々あるんだとか。そんな時は野菜の切り方や絞り方の加減を変えてみて、より美味しくなるレシピを考えるといいます。「この雑誌では、これまでよりももっともっと丁寧にレシピ作りに取り組んで、野菜の切り方や絞り方などの細かいひと手間の部分もきちんと言葉で伝えていきたいですね」と、これからのレシピ作りへの思いも明かしてくれました。

栗原さんのこだわりが詰まった特別付録も

 最近の雑誌といえば、気になるのが付録。雑誌「栗原はるみ」も例外ではありません。毎号、栗原さんこだわりの特別付録がついてくるとのことで、創刊号の付録は「わたしがつくる、キッチンノート」と「料理が楽しくなる、特製ラベルシール」の2点。

 毎号テーマと表紙の色を変えて付いてくるという「キッチンノート」には、栗原家の味が再現できるレシピが収載されており、最後の10ページは罫線ノートになっていて自由に書き込みができるようになっています。「ここには皆さんのオリジナルのメニューを追加していってほしいです。このノートはキッチンの片隅に置いていただいてもいいですし、4月から新生活を始める方にプレゼントしていただいてもいいですね」と栗原さん。

 もう一つの付録「特製ラベルシール」は、特に色にこだわったのだとか。編集部からはカラフルな色を提案されるも、「だしを入れた瓶に赤や黄色などカラフルなラベルを貼ったら美味しくなさそうに見える」と、紺と白のシンプルな色の組み合わせに落ち着いたといいます。たくさん使ってもらえるよう、シート2枚分が付いているというのも、こだわりの一つだそうです。

©「栗原はるみ」講談社

 料理だけでなく、栗原さんの人間的魅力も含めたライフスタイルを発信していく雑誌「栗原はるみ」。今後、9月、12月と、年3回刊行される予定です。紙の雑誌だけでなく、オンライン会員サービス(有料)も展開し、雑誌の撮影舞台裏の動画配信やオンラインイベントなどの特典を多数用意しているとのこと。気になる方は、公式サイトで詳細をチェックしてみてください。

雑誌「栗原はるみ」プロモーション動画 ©『栗原はるみ』講談社